Apple製品と聞くと、他社製品よりちょっと高めのイメージをもつ方も多いのではないでしょうか?かといって、中古に手を出すのもちょっと怖い……。
今回は、そんなあなたにお勧めの「Apple認定整備済み品」について、詳しくご紹介しましょう。
Apple認定整備済製品とは?
Appleの認定整備済製品とは、Appleのもとへ何らかの理由で戻されてきた自社製品を修理・再整備し、新品同様品として販売しているものです。
中古品との違いは?
中古品と異なるのは、メーカー自身(Apple)が再整備を行っていること、そして何より大きいのが「新品と同様の保証を受けられる」ことです。
代表的なApple製品(iPhone/iPad/Apple Watch/Mac/TV)では、正規ルートで購入すれば購入後1年間の無料保証が付いていますが、これはApple認定整備済み品でも同様です。また、「AppleCare+」や「AppleCare ProtectionPlan」に加入することも出来るので、延長保証の面でも新品と何ら変わりありません。
こんな実質的には新品と言えるような商品が、通常の新品販売価格より安く手に入るのですから、Apple認定整備済製品は非常にお得な選択肢といえるでしょう。
Apple認定整備済品で買えるApple製品(日本)
認定整備済製品として、どのApple製品が購入出来るかは、実は、国や地域によって異なります。日本の場合、記事執筆時点(2018年9月)で販売されているのは以下の製品になります。
- Mac(Mac Pro/Mac mini/iMac/MacBook Air/MacBook Pro/MacBook)
- iPad(iPad/iPad mini/iPad Air/iPad Pro)
- iPod touch
- Apple TV
- 一部周辺機器(AirMacシリーズなど)
アメリカではiPhoneやApple Watchも整備済み品として販売されているようですが、残念ながら日本ではラインナップされていません。
ユーザーとしてはiPhoneやApple Watchも是非販売して欲しいものですが、こればかりはAppleが決めることですから、ひとまずは諦めるほかないでしょう。
ちなみに、「AppleOnlineStore」の現行品ラインナップから消えている古い製品も、ジャンルを問わず割とよく出てくる傾向にあります。
Apple認定整備済品が購入できるお店
ここまでご紹介したApple認定整備済品は、原則としてAppleのOnlineStore上にある特設コーナーからしか購入することが出来ません。
店頭で商品の状態を確かめたり、試しに使ってみたりといった事は出来ないので、その点は十分注意しましょう。現行モデルの製品であれば、一度店頭などで実物を確かめてから整備済み品を購入するのも、1つの方法かもしれません。
Apple認定整備済品の購入時に注意すべきポイント
整備済み品を購入する場合、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、それを順番にご紹介しましょう。
即決が基本〜在庫限りの売り切れ御免である
整備済品は「Appleに戻ってきた物」を再整備している関係上、在庫は少なめでかつ不安定です。そもそも、欲しい機種の在庫がないことも多いですし、ほんの少しの時間悩んでいる間に売り切れていたなんて事も少なくありません。
よって、欲しい物を見掛けたら即決で購入することが基本です。この辺りの感覚は、普通に新品を購入する場合と大きくことなるので、注意してくださいね。
事前に欲しい機種・スペック・予算などを決めておく
前述のように、整備済品は「欲しい物を見掛けたら即決」が基本です。
それを可能とするには、普段からある程度、「欲しい機種」「求めるスペック」「使える予算」などを明確にしておく必要があります。
予算は比較的わかりやすいですが、それ以外の2項目は意外と迷いがちなので、最低ラインを決めておき、「この機種のこのスペック以上が予算内出たら買う」というように、自分の中ではっきりと線引きしておくのがお勧めです。
購入前に製品の世代(発売年)をチェックする
Apple製品の中には、同じ商品名(ブランド名)でも発売年により大きくスペックに違いが出るケースが少なくありません。
例えば、MacBook(12inch)でも2015年の初代モデル、2016年の第2世代、2017年の第3世代では、搭載しているCPUなどが異なっています。これはiPad・iPod touchといったiOSデバイスも同様で、iPadは2018年発売のモデルとそれ以前では、Apple Pencil対応の可否が分かれます。
各整備済品の世代や細かいスペックについては、商品ページのリンクを辿っていくと確認できるようになっているので、購入前にきちんと確認しておくようにしましょう。
MacはCTO品が出てくることもある
iPadやiPod touchと違い、Macは一部のWindowsPCと同様、購入時に追加料金を支払うことで、一部のパーツをグレードアップすることが出来ます。これをCTOと呼ぶのですが、このCTOで購入された製品も整備済み品の販売ページに登場することがあります。
通常スペックのMacに比べると登場頻度は稀ですが、Macをカスタマイズしようとすると新品購入以外ほぼ選択肢がないので、見掛けたら要チェックです。
見分けるポイントは、ズバリ価格。
「一緒に売られている同ランクのMacと比べて妙に値が張る」といった場合は、スペック表まで細かくチェックしてみると、掘り出し物と出会えるかもしれませんよ。ちなみに、CTO品は在庫が通常品に比べて少ないことが多いので、迷う時間はほぼないと考えた方が安全です。
先にご紹介したように、予め欲しいスペックや予算などを決めておき、問題なければ即決してしまうのが良いでしょう。
納品まで時間が掛かる事もある
AppleのOnlineStoreでiOSデバイスやMacを購入すると、早ければ2〜3日で手許に届けてくれます。
しかし、整備済品の中には、新品とは違う倉庫に保管されているものもあるようで、必ずしもすぐ手許に届くとは限りません。私が以前整備済品を購入した際も、中国からの発送となり、随分と時間が掛かってしまいました。
急ぎでなければ特段問題はないかと思いますが、「この日までに必ず欲しい」とか、「せっかちだから待ちたくない」という方は注意しましょう。
まとめ
Apple認定の整備済品は、新品に近い製品を安く買え、しかも新品と同じ保証まで付いてくるので、非常にお得な購入方法です。
欲しい物が常にあるとは限らなかったり、注文しても到着まで時間が掛かることもありますが、急ぎの買い物でなければ積極的に活用していくのがおすすめ。こまめに販売サイトをチェックすれば、意外な掘り出し物に出会えるかもしれませんよ。