iPhoneやiPadあるいはMacなど、Apple製品を買う時、みなさんはどこで買っていますか?
家電量販店やネット通販、あるいはApple直営店など、販売店はさまざま。でも、それぞれ特色があることはご存じでしょうか?今回は、Apple製品取扱店の種類や特徴を解説していきます。
Apple直営店(Apple Store)
Apple製品の取扱店のうち、いちばんの基本となるのがAppleの直営店であるApple Store(アップルストア)です。
2016年8月以前までは「Apple Store+地名」という名称でしたが、8月中旬から全店舗の名称が変更されて、現在は「Apple 地名」が正式表記となっています。「Apple Store 銀座」だったのが、現在は「Apple 銀座」の店名になっています。
名称の変更理由はいくつかあるみたいですが、アップルはどんなこともシンプルにするという傾向があるので、それが理由という考えもあるのですが、本当の理由はApple直営店は単に販売店舗という位置づけのお店ではなく、「Genius Bar」や「Today at Apple」などで専門的なサポートを提供したり、さまざまな製品が体験できるお店を目指していることがあるようです。したがって小売店という意味もある「Store」を外すことになったと思われます。
店舗数は、記事執筆時点では以下の9店舗(休業中店舗含む)。
- Apple 仙台一番町
- Apple 銀座
- Apple 新宿(2018年4月7日OPEN)
- Apple 表参道
- Apple 渋谷(休業中)
- Apple 名古屋栄
- Apple 京都(2018年8月25日OPEN)
- Apple 大阪心斎橋
- Apple 福岡天神
アップル直営店の特徴は、Apple製品の知識をしっかりもったスタッフに、購入相談が出来ること。スタッフには日本語以外の英語や中国語などが話せるスタッフが常駐しています。
また、購入後も使い方を教わったり、定期的に開催されている製品毎の活用講座(Today at Apple)を無料で受講することも可能です。
取扱製品は、Apple製品とAppleが品質を認めた一部のサードパーティ製周辺機器。その時々の在庫状況にもよりますが、WebのApple Online Storeで扱っている製品は(CTO仕様や整備済み品などを除き)概ね置いてあるイメージです。
他にも、直営店で購入した製品は、一定期間内であれば無料(一部条件あり)で返品が可能というメリットがあるので、初めてApple製品を購入されるという方は、Apple直営店の利用もお勧めです。
「SIMフリーモデルのiPhone」や「SIMフリーのiPad(Wi-Fi+Cellularモデル)」は直営店でしか購入することができません。
Apple Online Store(アップルオンラインストア)
アップルオンラインストアとは、その名の通りApple直営店のオンライン版店舗です。アップル公式では「オンラインのApple Store」とも呼ぶこともあり、Apple Storeのアプリ「Apple Store app」もあります。
Apple Online StoreではiPhone/iPad/Macだけでなく、ほぼ全てのApple製品や純正アクセサリーを簡単に購入することができます。
送料は基本的に無料で、購入した商品は近くのApple Storeで受け取ることも可能です。
純正品以外に、Appleが認めたサードパーティ製品も取り扱っているので、周辺機器選びに迷った時は、こちらを参考にするのもお勧めです。
Macのスペックカスタマイズ購入(CTO)
Macに関しては、スペックのカスタマイズ(CTO)をして購入することも出来ます。自分好みのMacにしたい方や、長く使うのでスペックを上げておきたいという方にもお勧め。
iPadとiPod touchの背面刻印サービス
iPadとiPod touchの各機種は、AppleOnlineStore限定で背面に文字を刻印できるサービスを行っています。
刻印とギフト包装(Apple)費用は無料で自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントにも最適です。
ただし、背面刻印を行っていると、修理等を行う場合に最大15営業日程度掛かってしまう事があるので注意しましょう。また、後々、中古で売却する際に査定額が落ちる場合もあるので、自分用として刻印をして購入する際はその点も考慮しておくべきでしょう。
Apple shop(アップルショップ)
Apple shopとは一部の家電量販店に設置されているアップル認定販売店(Authorized Reseller)です。
こちらのショップは、トレーニングを受けたApple製品専門のスタッフが在籍しており、直営店と同じように専門的な知識をもったスタッフに最適な製品を相談することができます。SIMフリーモデルのiPhoneの取扱いはありませんが、「iPad」や「Mac」、「Apple Watch」や話題の「Apple TV」だけでなく周辺機器も扱っているので、「Apple Pencil」、「AirPods」などの純正品の周辺機器が欲しいという場合にも便利です。
ビックカメラなど一部の店舗にではApple shopと正規サービスプロバイダ(Appleの正規修理受付窓口)を兼ねているケースもある為、そちらであれば修理などの相談もすることができて安心です。
最新のアップル製品も展示されているので、実際に商品に触れて体験することも可能で購入する製品を迷っている時など、困ったときにも気軽に相談することが可能です。
また、店舗のApple直営店より遅くまで開いている店舗もあるので、仕事帰りなどに寄りたいという方にもお勧めです。家電量販店などポイントサービスを行っている店舗であれば、Apple直営店で購入するよりも実質的に安く購入することも可能です。
家電量販店
Apple製品を購入するとき、メジャーな選択肢の1つが家電量販店です。
アップル製品の取扱いがある家電量販店のメリットは、まずポイントサービスによる還元があります。
Apple直営店では、下取りやセール時を除いて値引きやポイント還元は行われませんが、家電量販店であれば、ほぼ常時店舗のポイントによる還元が行われています。したがって同じ仕様のアップル製品をApple直営店より実質的に安く購入することが可能です。
ただ、ポイント還元率は店舗や商品によりさまざまで、商品の在庫状況もその時々で異なる為、場合によってはいくつかの店舗を回る必要があるかもしれません。
家電量販店でも、店舗によってアップル製品の取扱いが無い店舗や取扱いがあっても取扱商品が異なるため事前にチェックしておくのがいいかもしれません。
現金問屋系店舗
意外と知られていないのが現金問屋系の店舗で、現金問屋とは、問屋(販売店に商品を卸す業者)さんが、在庫の一部を小売りしているタイプのお店です。
アップル製品などの商品を価格ごとに比較できる「価格.com」で見かける店舗で、小売り対応はWebのみの場合と実店舗をもっている場合とに分けられますが、後者の場合も倉庫などの一角にレジを設けているような簡易的なケースが珍しくありません。
「価格.com」の最安値ランキング上位に位置することもあるこのタイプのお店のメリットは、なんと言っても価格の安さです。場合によっては、アップル直営店や家電量販店より数万円安く購入できる事も珍しくありません。
一方で、デメリットもいくつかあり、例えば、決済方法もオンラインでの購入を除くと現金が基本なので、一時的にとはいえ、大金を持ち歩きたくない方には向きません。
また、あくまでも小売がメインではないお店なので、お店で使い方の説明などの細かいサービスを受けることは基本的にできません。さらに実店舗で購入する場合はMacやiPadなどシリーズがたくさんある製品の場合は型番などを細かく伝える必要があったり、お店の場所がよく分からない等、この辺りの事情を考えると、上級者向けの選択肢と言えるでしょう。
まとめ
Apple製品が購入できる店舗と一口に言っても、その購入ルートはさまざまで、それぞれメリット・デメリットが存在します。
決して安い買い物でもありませんから、ぜひこの記事を参考に、ご自身に最適なお店を選んでみてくださいね。