デスクトップ型のMacというと、恐らく真っ先に思い浮かべる方が多いのが、ディスプレイ一体型のiMacです。実際、最近はオフィスや学校などでも見掛ける機会が増えてきており、MacといえばMacBookシリーズという印象も薄れてきています。
今回は、そんなiMacについて、商品の紹介や特徴、おすすめポイントなどをご紹介しましょう。
◆目次
iMacとは
iMacというと、銀色のボディに大きなディスプレイが付いたイメージが強いですが、実は20年もの歴史をもつMacの中でも古株のシリーズです。
最初に登場したのは、1998年。
当時はWindows95以降のインターネットブーム真っ最中で、従来オフィスや研究機関などで使われる事の多かったPCが、一般家庭にも段々と普及し始めていました。
とはいえ、元々業務用用途の強かったPCですから、お洒落とはほど遠く、どの機種もベージュや黒のシンプルなデザイン。少なくとも、今のようにお洒落な機種が多数出回っているような時代ではありませんでした。
そんな中で登場したのが、初代iMac。
当時主流だったCRT(ブラウン管)ディスプレイを搭載した一体型筐体で、本体後方の部分を青系のスケルトンボディにすることで、リビングに置いても違和感のないお洒落なデザインを実現。この初代iMacは、ネット接続のしやすさなども相まって瞬く間に売れっ子となり、Appleが現在の大躍進を遂げるきっかけともなりました。
Appleの歴史、あるいはPC業界の歴史を語る上で、絶対に外すことのできない存在なのです。
現行iMacのラインナップ
iMacの歴史に少し触れましたが、ここからは、そんな名機の血を受け継ぐ現行のiMacについて見ていきましょう。
iMac21.5インチ
現行のものは、2017年にモデルチェンジを行っています。
それまでのiMacと見た目こそ変わりませんが、大幅な性能アップが行われている為、これからiMacを購入するならこの2017年モデルがお勧め。旧世代との一番の違いは、最新のThunderbolt3端子を搭載していること。
これを使えば、最近流行のeGPU(外付けGPU)と接続して動画エンコードの速度をアップしたり、3Dを多用するようなゲームもより快適に遊ぶことが出来ます。
また、4Kディスプレイ搭載モデルは内蔵GPUも搭載しているので、eGPUを使わなくても旧世代より快適にグラフィック系の作業を熟すことが可能。その分お値段は張りますが、個人的にはこちらの方がお勧めです。
注意点としては、4KディスプレイモデルもHDディスプレイモデルも、RAM(メモリ)をユーザーの手で後から増設できない点。RAMの搭載量は、グラフィック系以外にもさまざまな作業で重要となりますが、これを増やすには、AppleOnlineStoreで購入し、かつ購入時にCTOオプションでRAMの量をカスタマイズしなければなりません。
この辺りがWindowsのデスクトップPCと異なる点なので、特にMacへの乗り換えを検討されている方は注意してくださいね。
iMac27インチ
ディスプレイサイズが21.5インチでも割と大きく感じることが多いですが、27インチはさらに大きなディスプレイを搭載しています。
解像度も、4Kを上回る5Kなので、映像や写真などを扱う時もバッチリ。もちろん、普段のテキスト入力や書類作成などでも、大きな画面と解像度の高さは威力を発揮します。
こちらも、21.5インチモデルと同様、2017年モデルからThunderbolt3端子を搭載。外付けGPUへの対応など、拡張機能もバッチリです。
また、21.5インチモデルではCTOでしかRAMの増設が出来ませんでしたが、こちらの27インチモデルは、対応するRAMを用意すればユーザーの手で増設が可能。搭載できるRAMの最大容量は購入時の仕様により異なりますが、ハイスペック仕様の物を買えば、最大で64GBまで増やせるので、Windowsのハイスペックマシンにも負けない性能を得ることが出来るでしょう。
長く使うのであれば、場所は取りますが、27インチモデルの方がお勧めです。
iMac Pro
2017年に鳴り物入りで登場した、超ハイスペック仕様のiMacです。
プロが業務用パソコンとして使う事を想定している為、他の追随を許さない超ハイスペック仕様。力強さを感じさせる黒を纏った、文句なしに現行最強のスペックを誇るMacといえます。
ただ、お値段もスペック相当。標準仕様でもおよそ60万円。CTOでカスタマイズを施すと、さらに高額となります。
仕事でお使いになる方や、トップYouTuberのようなハイスペックマシンが必要な方は別ですが、そうでない場合は通常のiMac27インチモデルで十分でしょう。
iMac(iMac Pro)を買う時のポイント
一体型PCのリスクを考慮する
通常のデスクトップPCは、ディスプレイとPC本体が分かれている為、ディスプレイが故障しただけなら、別の物に交換することで作業を続けることが出来ます。
一方、iMacの場合、PC本体とディスプレイが一体となっている為、仮にディスプレイのみの故障であっても、まるごと修理に出さなければなりません。
当然、その間は作業が出来なくなってしまうので、仕事で使っているという方は、出来れば予備のマシンも用意しておくのがお勧めです。
AppleCare+には是非加入しよう
Macの新品(または整備済み品)を正規ルートで購入すると、購入時もしくは購入から一定期間の間に申し込むことで、AppleCare+という有料の追加保証プランに加入することが出来ます。
このAppleCare+を使うと、通常購入から1年間の保証期間が延長される3年間に延長されるだけでなく、期間中万一故障に遭遇しても、修理費用の割引を受ける事が可能です(回数制限あり)。
ちなみに、AppleCare+で有償修理の割引を受けると、修理費は11,800〜33,800円。高い買い物だからこそ、もしもに備えておくのがお勧めです。
まとめ
今回はデスクトップ型Macの代名詞でもある、iMacとiMac Proについて、特徴やおすすめポイントなど簡単に解説してみました。
私も少し前まで旧世代のiMacを使っていましたが、やはり27inchの大画面は最高です。
デスクトップ型なので、気軽に移動出来なかったり、場所を取りやすいといった弱点もありますが、性能面などのコスパを考えれば選択肢としては十分アリでしょう。
この記事が、みなさんのMac選びの参考になれば幸いです。