一口にiPadと言っても、色々な種類があります。ハイエンドなiPad Proから、小ぶりなiPad miniまで種類はさまざま。今回は、そんな中から一番ベーシックなiPad、通称無印iPadについて解説します。
◆目次
はじめに無印iPadとは
今回ご紹介するモデルは、そのものズバリ「iPad」。全てのiPadの基本となる、いちばんオーソドックスな機種です。
ただ、商品名をそのまま表記してしまうと分かりづらいので、ここでは通称の「無印iPad」という名前を使っていきたいと思います。
さて、この無印iPad、ぱっと見ではiPad miniより大きいことが分かる程度で、サイズが近い機種との違いは見た目からは分かりづらくなっています。
そこで、まずは無印iPadのスペックを簡単に見ていきましょう。
ディスプレイは9.7インチ
無印iPadのディスプレイは、初代iPadから採用されてきた9.7inchサイズです。
ディスプレイの縦横比はおよそ4:3なので、ネットサーフィンから読書、そして動画の編集や視聴まで幅広くこなせることが特徴。
動画の視聴だけなら、AndroidやWindowsタブレットに多い16:9の縦横比が有利なのですが、それ以外の作業も含めた総合的な扱いやすさとしてはiPadの4:3の方が良いと感じる方が多いと思います。
10.5inchや12.9inchのディスプレイを持つiPad Proには敵いませんが、どうしても大画面が欲しいという用途でなければ、これで十分でしょう。
CPUはiPhone7相当で快適動作!
2018年8月時点で最新の無印iPad(第6世代)には、CPUとして「A10Fusionプロセッサ」が搭載されています。
これは、2016年秋に発売された「iPhone7/7 Plus」と同じです。
ディスプレイサイズやクロック周波数が異なる為厳密には比較できませんが、基本的にはiPhone7相当の快適な使い心地と考えて貰って大丈夫かと思います。
ちなみに、iPad Proの最新版(2017年モデル)では、このA10Fusionのグラフィックス機能を強化した「A10Xプロセッサ」が使われています。
そこまで極端な性能差がある訳ではありませんが、グラフィック系のアプリを使うことが多いのであれば、「iPad Pro」も選択肢の1つとなるでしょう。
待望のApple Pencilに対応
実は、無印iPadの内、2018年春に発売された最新モデルでは、それまでiPad Pro専用の装備だった「Apple Pencil」に対応しています。
Apple Pencilは、iPad用に設計された専用タッチペンなので、価格はやや高いですが、とても快適に使う事が可能。イラストを描く用途はもちろん、(対応するアプリを使えば)PDFの書類に手書きで注釈を入れたりすることも出来るので、事務仕事も非常に捗りますよ。
スマートカバー対応でスリープのON/OFFも自動化
無印iPadは、スマートカバーという専用のディスプレイカバーが用意されています。これは、カバーの一部に磁石を仕込むことで、iPad側のセンサーがカバーの開閉を感知し、それに連動してスリープ状態のON/OFFを切り替えられるというもの。カバーを閉じればそのままスリープに入り、開けばスリープが解除されるので、いちいち本体のスリープボタンを触る必要がありません。
一度慣れるとボタン操作には戻れなくなるほど快適なので、オススメですよ。
価格が安いのが最大の魅力
無印iPadは、ハイスペック機のiPad Proシリーズより性能が劣る分、価格もかなりお安くなっています。
例えば、iPad Proは10.5inch(Wi-Fi)モデルが69,800円(税抜き)からなのに対し、無印iPadは37,800円(税抜き)からとリーズナブル。
ストレージ容量が異なるので単純比較はできませんが、安さ重視なら無印iPadは非常に有利といえるでしょう。
よくある質問
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最近では以前よりiPadの性能が向上した為、ラップトップPCの代わりとして購入を考えている方も多いと思います。確かに、Bluetoothキーボードなどと組み合わせれば、簡単な書類の作成などはiPad単体で行えてしまいます。また、動画編集やエンコードといったマシンの負荷が大きい作業も、長時間連続して行うようなことがなければ、概ね対応することは出来るでしょう。
しかし、iPadもまだまだPCと比べると制限がある部分もあるので、注意が必要です。
特に目立つのが文字入力回り。この辺りは個人の好みの部分もありますが、まだこの辺りはPCの方が優位なのかなというのが正直なところ。特に文章を入力することが多い方の場合、入力精度や入力の快適性は生産性に直結する部分なので、意識して選んだ方が良いでしょう。
また、iPadはPCのiTunesのように音楽を他のiOSデバイスに同期することが出来ないので、CD派の方は何かと面倒になりがち。全てをiPadだけで賄う事は、現時点ではまだ無理があると言えるでしょう。
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iPadのOSはiPhoneと同じiOSなので、基本的な操作感や設定メニューの配置などは、ほぼiPhoneと同じです。もちろん、iPad用にカスタマイズされている部分もあるので全てが同じという訳ではありませんが、iPhoneユーザーなら、少なくともAndroidやWindowsのタブレットよりは操作を覚えやすいでしょう。
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無印iPadはiPhoneなどのスマートフォンと比べて、非常に大きな容量のバッテリーを搭載しています。その為、同じ作業内容であれば、概ねiPhoneよりも長時間使う事が出来ます。
まとめ
今回は全てのiPadの基本となる「無印iPad」。について、気になるポイントを解説してみました。
無印iPadは、Apple Pencilに対応してiPad Proとの差が小さくなった今こそ買い時。今までiPadを敬遠していた方も、この機会に試してみてはいかがでしょうか?