今やタブレット端末の代名詞でもある「iPad」。でも、みなさんはiPadのことをどこまでご存じでしょうか。今回は、「iPadってどれも同じでしょ?」という方の為に、各iPadの特徴やメリット・デメリットなどについてご紹介していきましょう。
iPadとは?
「iPad」はAppleから発売されているタブレット型端末の総称です。
同じタブレット型端末だと、日本ではAndroid OSを搭載した「Androidタブレット」やWindowsを搭載した「Windowsタブレット」も出回っていますが、タブレット業界全体としてはiPadシリーズがかなりのシェアを持っており、日本では事実上のスタンダードでタブレット=iPadだったりします。
最近では、個人向けだけでなく、企業の業務用端末としての利用も増えている扱いやすいタブレットです。
iPadとiPhone
実は、iPadとiPhoneには同じiOSと呼ばれるOSが採用されています。
もちろん、iPhone用に作られたOSをそのままiPadに持ってくるわけにはいかないので、ドックやジェスチャーなど一部の機能はiPad用にカスタマイズされていますが、基本的な操作感は一緒です。
iPhoneと同じApple IDでログインすれば、データを共有したり、有料アプリ(ユニバーサルアプリに限る)を1度の課金でiPhone/iPadの両方で使えるように出来たり、メリットは色々。既にiPhoneを持っているという方こそ、iPadがオススメです。
iPadの種類
さて、一口にiPadといっても、実は性能や機能によって3つの種類があります。
現在発売されているのは、「iPad Pro」「iPad」「iPad mini」ですが、それぞれどのような違いがあるのか、順番に見ていきましょう。
「iPad」
まず紹介するのは、全シリーズの中でいちばんバランスに優れた機能をもつ「iPad」です。
このiPadはおおよそ1年毎にモデルチェンジされており、現在の最新は「第6世代」と呼ばれています。ディスプレイサイズは9.7inch。A4の紙より少し小さいくらいの大きさなので、大抵の作業には不自由しません。
価格も安価で、入門用としても最適でしょう。
また、このシリーズは現行の第6世代から、それまでiPad Proでしか使えなかった専用タッチペン「Apple Pencil」が使えるようになりました。
CPUやディスプレイなど、細かい性能面ではiPad Proに及びませんが、とりあえずタブレットを試せれば良い方や、Apple Pencilが使えれば十分という方なら、オススメのiPadと言えるでしょう。
「iPad mini」
続いてご紹介するのは、「iPad mini」です。
こちらはその名の通り、ミニサイズのiPadです。
ディスプレイサイズは7.9inchで、ちょうどiPhone 8 PlusとiPadの中間となり、記事執筆時点での最新機種は、「第4世代のiPad mini4」です。
このモデルのメリットは、なんと言っても軽くて小さいこと。
iPadはある程度の重量があり、長時間手で持ちっぱなしの運用には向きません。また、鞄の中でもそれなりに嵩張ります。
それに対してiPad miniは、小型軽量なので手で持っていてもiPadよりは疲れにくく、鞄の中でも場所を取りません。
画面のサイズが小さいので、長時間画面を見つめて作業をするようなシチュエーションには向きませんが、単にデータを閲覧するだけの端末であれば、iPad miniで十分と言えるでしょう。
なお、こちらのiPad miniは、全モデルでApple Pencilには非対応です。
また、iPad mini4は2015年秋に発売されたモデルで、既に登場から3年近くが経過している為、CPUなどハードウェアの性能面ではiPadや後述するiPad Proには及びません。動画のエンコードなどハードな作業を行う場合は、「iPad」か「iPad Pro」を選んだ方が無難でしょう。
「iPad Pro」
iPad Proは、現在のiPadシリーズのラインナップの頂点に存在するもので、Macで言うところのMacBook ProやiMac Proに近い位置づけです(性能面ではMacの方が遙かに上ですが)。
初代のモデルはiPad mini4と同じ2015年秋の登場ですが、その後、毎年1回アップデートが行われ、2018年8月現在では「第3世代」まで進んでいます。
このiPad Proのみ、他のiPadと異なり2種類のディスプレイサイズ(10.5inchと12.9inch)があります(過去に発売されていた廃盤モデルを含めると3種類)。
特筆すべきは、その性能の高さ。
iPad Proシリーズでは、iPhone用CPUをベースにグラフィック系の能力を強化した「Xシリーズ」のCPUが使われています。その為、同じ画面サイズであっても、iPadよりiPad Proの方が性能面で有利な傾向があるのです。
また、記事執筆時点での最新モデル(2017年モデル)では、液晶ディスプレイのリフレッシュレートを他のモデルの2倍となる120Hzに高速化しています。これにより、従来モデル以上にApple Pencilの追従性が良くなりました。
他にも、スマートコネクター端子を搭載しているので、「SmartKeyboard」などの専用周辺機器をケーブルレスで簡単に接続することも可能で、iPadやiPad miniでは面倒な外付けキーボードも、iPad Proなら設定や取り回しも含めて簡単です。
第6世代iPadの登場で、従来ほどの優位性はなくなってしまいましたが、それでもiPad Proが最高のiPadであることには変わりありません。
まとめ
今回はiPadの各シリーズの特徴をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
はじめてiPadを選ぶ時、今はシリーズが多い為色々と迷いがち。選択肢がないよりはマシなのですが、あまり多くても困ってしまうという方も多いのではないでしょうか?そんな方に、この記事がiPad選びの参考になれば幸いです。