背面に光る真っ白なAppleマーク。美しいシルバーのボディ。MacBook Airは、登場から今に至るまで、Appleの代表的な製品の1つです。
今回は、そんなMacBook Airについて、その特徴や実際のメリット・デメリットをご紹介します。
◆目次
MacBook Airとは
MacBook Airは、ラップトップ(ノート)型Macの1つで、現行製品の中ではやや古めの部類に入ります。
初登場は今からちょうど10年前の2008年。当時、Appleのイベントの中で故スティーブ・ジョブズがプレゼンを行い、茶封筒の中からこのMacBook Airの本体を取り出すというパフォーマンスを行い、世界中に衝撃を与えました。
今でこそ、MacBook Airと同様の薄型軽量路線のノートパソコンはたくさんありますが、当時はその数も少なく、ある程度のマシンパワーと薄型軽量ボディを両立させたMacBook Airは、まさに革新的な存在でした。
2008年頃のノートPCというと、DVDドライブなどを本体に搭載した分厚くて重たいモデルが多かったので、その軽さと薄さはユーザーにとっても、ライバル企業にとっても衝撃だった訳です。
Macシリーズの中でのMacBook Airの位置づけ
現在のラップトップ(ノート)型Macのラインナップにおいて、MacBook Airは「性能そこそこ・低価格」という立ち位置です。
「MacBook」や「MacBook Pro」はやや高価な為、低価格なMacBook Airは教育機関や企業への大量導入で人気があります。
基本設計はやや古いものの、ハードな作業を要求されなければ十分快適に使えますから、学校や企業にもってこいという訳です。
MacBook Airのメリット
続いて、MacBook Airのメリットを見ていきましょう。
薄くて軽いボディ
同じ薄型軽量路線の「MacBook」が登場した現在でも、MacBook Airのボディは十分に薄型かつ軽量です。
また、キーボードの設計がMacBookとは異なる為、新しいキーボードが好みではないという方は、あえてMacBook Airを選ぶのも良いでしょう。
十分な省エネ性能
MacBook Airは、世代を重ねる毎に省エネ性能がアップし、現行製品では「MacBook」や「MacBook Pro」と十分渡り合えるだけのバッテリー性能を誇ります。
ちょっとした作業だけなら、充電器なしで外出することも可能です。
マグネット式充電端子は便利
MacBookとMacBook Proの充電端子は、最新のUSB-C端子を採用していますが、MacBook Airは1世代前のMagSafe2という端子なのですが、こちらはマグネット式になっているので、接続はUSB-Cよりもむしろ簡単になっています。
また、万一コードを足で引っ掛けてしまった時なども、MagSafeであれば磁石の力が負けて充電端子が簡単に外れるので、コードが断線したり、端子を壊してしまうといったリスクを低下させることが可能です。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、MacBook Airの方が良いかもしれません。
ファン搭載で冷却性能が高い
ファンレス構造のMacBookと異なり、MacBook AirはCPU冷却用のファンを搭載しています。その為、同じスペックであれば、MacBook Airの方がよりCPU負荷の高い作業に向いていると言えます。
といっても、ハードな作業はMacBook ProやiMacの方が適任なので、この辺りは何ともいえないところではありますが。
光り輝くAppleロゴ!
かつて、ラップトップ(ノート)型Macには当たり前に搭載されていた「光るAppleロゴ」ですが、最近のMacBookやMacBook Proでは搭載されなくなり、今はもうMacBook Airにしか残っていません。
実際、あってもなくても変わらない機能ではありますが、この光るロゴこそがMacBookの代名詞でもあるので、この機能が好きという方は、MacBook Airしか選択肢がありません。
MacBook Airのデメリット
一方、メリットがあれば、当然デメリットもあります。
次は、この部分をご紹介しましょう。
最新のThunderbolt3に対応していない
現行のMacBook Proには、USB-C端子と兼用でThunderbolt3という機能が追加されています。
これは、eGPUなどの外付け機器をケーブルでMacBook Proと接続することで、Macの能力をより強力にしてくれる便利機能。従来は、高性能を得ようとすると所謂全部入りの高額なMacを買う必要がありましたが、これを使えば必ずしも全部入りのMacを買う必要はなくなるのです。
ただ、MacBook Airについては、この1世代前のThunderbolt2という端子しか搭載されていない為、接続できる機器は限られてしまいます。
特に、今流行のeGPU(外付けGPU)は事実上使う事が出来ないので、グラフィック系の作業ではMacBook Proの方が適任ではないでしょうか?
Retinaディスプレイ非対応
MacBook Airは、以前からRetinaディスプレイ化が噂されてきたものの、記事執筆時点ではそうしたアップデートは行われていません。
とはいえ、現行のMacシリーズはMacBook AirとディスプレイのないMac mini、そしてiMacのHD解像度モデルを除き、全てRetinaディスプレイを搭載しており、MacBook Airは事実上置いて行かれている状況です。
元々の設計が古いことや、大量導入需要対策で低価格化が必要なこともあり、Retinaディスプレイを採用できないのかもしれませんが、本体のディスプレイで長時間作業をされるという方は、ちょっと考えてしまうかもしれませんね。
まとめ
今回は、薄型軽量ラップトップの先駆けでもある、MacBook Airについて解説してみました。
2018年度中にフルモデルチェンジした新型の登場が噂されるなど、その動向が注目されるMacBook Air。今すぐ必要という訳でなければ、もう少し購入は様子見するのも良いかもしれません。