ラップトップ型Macの最高峰として、今や不動の人気を誇るのがMacBook Pro。今回は、新型も発売されたばかりのMacBook Proについて、魅力や特徴、メリット・デメリットなどをご紹介します。さて、その実力やいかに!?
◆目次
MacBook Proの立ち位置
MacBook Proは、ラップトップ型Macの中では最高性能を誇るモデルで、デスクトップも含めたMacの中でも(カスタマイズ具合によりますが)上位にランクしています。
さすがに、現行最高性能の「iMac Pro」には敵いませんが、購入時のCTOオプションで適宜カスタマイズを行ったり、Thunderbolt3接続のeGPUと組み合わせれば、並みのデスクトップには負けない性能を確保することが可能です。
「持ち運べて高性能」を実現したいのであれば、現状一番適任なMacと言えるでしょう。
サイズと性能でいくつかのモデルに分かれる
MacBook Proと一口に言っても、実はディスプレイサイズ(13インチ・15インチ)やTouch Barの有無、ストレージやCPU等の性能により、いくつかのベースモデルがあります。もちろん、AppleOnlineStoreで購入する場合、ここからCTOオプションでCPUやRAMなどをスペックアップすることも可能です。ディスプレイはどちらも「Retinaディスプレイ」で本体カラーは「シルバー」「スペースグレイ」から選ぶことができます。
13インチ MacBook Pro
Touch Barなしモデル
いちばんお手軽に購入出来るモデルが、この13インチ・Touch Barなしモデルです。搭載するThunderbolt3ポートは2口と少なめですが、少しでも価格を下げる為には致し方ないことでしょう。
AppleOnlineStore上では2種類のベースモデルが用意されていますが、両者の違いはストレージの容量だけなので、予算に合わせて好きな方を選べばOKです。
なお、Touch Bar付きのモデルは2018年に入りアップデートされましたが、こちらの機種は2017年モデルからアップデートされていません。2018年後半の登場が噂される新しいMacBookが発売された場合、このモデルが置き換え対象となる可能性もあるので、急ぎでない方はもう少し様子見に徹した方が良いでしょう。
Touch Bar付きモデル
キーボード上部のファンクションキー(F1・F2といった表記のあるキー)がタッチパネル化された「Touch Bar」が目印のモデルです。
こちらのモデルはiPhoneやiPadに使われている指紋認証機能「Touch ID」も搭載しているので、指紋認証でMacのロックを解除することも可能でセキュリティを高めつつ、面倒なログイン作業を楽にしてくれるのが便利なポイントです。
今年(2018年)にモデルチェンジが行われた為、「Touch Barなしモデル」と比べて基本性能が高めの設計。また、Thunderbolt3端子も左右2口ずつ(合計4口)搭載しているので、拡張性もバッチリです。
このモデルもTouch Barなしモデルと同様に2つのベースモデルがありますが、違いはストレージ容量だけなので、カスタマイズしないなら、予算や用途に合わせて選べば大丈夫でしょう。
15インチ MacBook Pro
15インチディスプレイを搭載したこちらのモデルは、Touch Bar付きのみとなります。
13インチモデルと比較すると重量増などで可搬性が低下することは否めませんが、その分大きなディスプレイと独立型GPU(dGPU)を搭載し、性能面はバッチリ!可搬性を多少犠牲にしてでも性能を上げたいという方向けの製品です。
こちらは、通常版と性能アップ版の2種類のモデルが用意されています。
違いは以下の3つ。
- CPU性能
- ストレージ容量
- GPU性能
ただ、通常版モデルも性能アップ版モデルも、ベースモデルのスペックに差があるだけで、AppleOnlineStoreのCTOオプションで使えるメニューは基本的に同じです。単純に店頭で売られているモデルをそのまま購入する場合は、予算に応じて適切な方を選べば良いでしょう。
13インチと15インチの比較
13インチ Touch Bar付き |
15インチ | |
---|---|---|
ディスプレイ | IPSテクノロジー搭載13.3インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ、2,560x1,600ピクセル標準解像度、227ppi、数百万色以上対応 | IPSテクノロジー搭載15.4インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ、2,880x1,800ピクセル標準解像度、220ppi、数百万色以上対応 |
プロセッサ | 2.3GHzクアッドコアIntel Core i5 | 2.2GHz 6コアIntel Core i7 2.6GHz 6コアIntel Core i7 |
ストレージ | 256GB/512GB | |
メモリ | 8GB CTO:16GBメモリに変更可能 |
16GB CTO:32GBメモリに変更可能 |
サイズ | 高さ:1.49cm 幅:30.41cm 奥行き:21.24cm |
高さ:1.55cm 幅:34.93cm 奥行き:24.07cm |
重量 | 1.37kg | 1.83kg |
MacBook Proのメリット
Thunderbolt3ポートで拡張性抜群
MacBook Proは、記事執筆時点の現行ラップトップ型Macで唯一、Thunderbolt3ポートを搭載しています。このポートは、対応するディスプレイやストレージ・eGPUなどを接続することでMacBook Proの性能をアップさせることが可能で、外ではMacBook Pro本体のみ、職場や自宅ではeGPUなどを合わせて性能アップして使うなんてこともできます。
Touch Bar付きモデルならTouch IDにも対応
MacBook ProのTouch Bar付きモデルでは、指紋認証機能を使ってMacのロック解除操作が可能です。
現行のMacBookシリーズはApple Watchでロック解除することも出来ますが、Apple Watchを持っていない方や、仕事用とプライベート用のデバイスを区別したい場合は、Touch IDに対応したMacBook Pro(Touch Bar付き)がお勧めです。
13インチ モデルなら軽さも十分
薄型軽量モデルの「MacBook」や「MacBook Air」には敵いませんが、それでも「MacBook Pro 13インチ」モデルならラップトップ(ノート型パソコン)としては十分軽量な部類に入ります。
MacBook Proのデメリット
15インチモデルは重く大きい
大きなディスプレイを搭載している以上やむを得ないのですが、「15インチ MacBook Pro」はどうしても重量面で不利になります。
車移動の方や、あまり外へは持ち出さないという使い方の場合は問題ありませんが、頻繁に外へ持ち出して使うという方には、なかなか苦痛が大きいでしょう。持ち運ぶ機会が多いなら、(多少性能は犠牲になりますが)「13インチ MacBook Pro」を選んだ方が適切でしょう。
本体の厚み、ACアダプターが重く大きいのが気になる
薄型筐体を採用したMacBookに比べると、MacBook Proはどうしても厚みが気になります。バッグなどで持ち運ぶ機会が多いと、この辺りがストレスになるという方も多いかもしれません。
また、MacBook ProはMacBookと比べて高出力のACアダプターが付属している為、こちらの重量もMacBookより重くなります。少しでも軽くコンパクトに済ませたいという方は、MacBook ProよりもMacBookの方がお勧めです。
まとめ
今回は、ラップトップ型Macの最高峰、MacBook Proについて、特徴や魅力、メリット・デメリットについてご紹介しました。
Touch Bar付きの2018年モデルは、キーボードも静音性が改善されており、よりタイピングしやすくなったとのこと。高性能なラップトップ機を検討している方は、MacBook Proも候補に加えてみてはいかがでしょうか?