大手キャリアでiPhoneを利用する場合には、月額5,000円以上はかかってしまうことが多いです。そのため、少しでも安くiPhoneを使いたい場合、格安SIMの導入を検討している方が多いのではないでしょうか。
今回は、今使っているドコモ・au・ソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使う方法について解説していきます。
◆目次
すでにiPhoneを持っている場合
すでにiPhoneを持っている方は、どこのキャリアで契約したiPhoneなのかで使える格安SIMが違うので確認が必要です。
docomo(ドコモ契約)のiPhone
ドコモの回線を使用している格安SIMを選べば、iPhoneのSIMロックの解除をせずにSIMを入れ替えるだけで使用できます。また、SIMロックを解除することで、auの回線を使用した格安SIMでも使用できるようになります。
現在普及している格安SIMは、ドコモの回線を使用しているものが多いので、もっとも簡単に乗り換えることができます。また、ドコモのiPhoneでは、ほぼテザリングに対応していることも大きなポイントです。
au(エーユー契約)のiPhone
ドコモのiPhoneの場合とは違い、auの回線を使用した格安SIMでも機種によってはSIMロックの解除が必要となります。さらに、契約したい格安SIMがドコモの回線を使用している格安SIMであれば、SIMロックの解除が必須となります。
softbank(ソフトバンク契約)のiPhone
SIMロックを解除することで、ドコモやauの回線を使用した格安SIMが使用できるようになります。
ソフトバンクのiPhoneはこれまで、SIMロックを解除が基本的に必要でしたが、2017年にソフトバンクの回線を使用した格安SIMが登場し、SIMロックの解除なしにソフトバンクのiPhoneが使用できるようになりました。
ただ、ソフトバンクのiPhoneの場合は、ドコモやauのiPhoneより格安SIMへの乗り換えがしづらいというのが現状です。
simフリーのiPhone
iPhone 5s以降のiPhoneであれば、そのまま格安SIMが使用できます。ドコモの回線を使用している格安SIMであれば、テザリングも問題なくできます。
これからiPhoneを購入する場合
ドコモやauといったキャリアから回線を借りてサービスを行っている事業者のことをMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼び、格安SIMはこのMVNOが提供しています。
そのため、これからiPhoneを購入する場合は、iPhoneを取り扱っているMVNOでセットで購入するか、AppleストアでSIMフリーのiPhoneを購入しましょう。費用を抑えたい場合は、Amazonやヤフオク等でドコモの中古のiPhoneを購入するという方法もあります。
格安SIMを契約する
格安SIM・プランの選び方
格安SIMには、電話番号が付いている「音声通話SIM」と、インターネット利用専用の「データSIM」の2種類があります。
メインのスマホの乗り換えの場合は、電話番号がついている「音声通話SIM」を選びましょう。
データ容量にも各MVNO・プランによって大きく違いがあります。
1GBごとに細かくプランが分かれているものや、1・3・5・7GBなど大まかな設定でプランが組まれているものなど様々特徴があります。使用するデータ量は人それぞれで大きく違いがあるので、ご自身の使用目的や頻度などを考慮して、ぴったりのプランを選ぶといいでしょう。
また、最近では20GB以上のプランや、無制限に使える格安SIMも登場しており、データ量を気にすることなく使用したい人にもうれしいプランが用意されています。
その他にも、使用している回線の違いやプラン変更のしやすさなど、各MVNOで特徴があります。プラン等を比較検討してぴったりの格安SIMを契約しましょう。
電話番号を引き継ぐ場合はMNPの手続きが必要
「音声通話SIM」を選び、今まで使っていた電話番号をそのまま新しいiPhoneに引き継いで使用したい場合には、MNPの手続きも必要となります。
MNPの手続きは、電話やショップ、ネットからもできるので、HPなどを確認しMNP予約番号を発行しましょう。MNP予約番号には15日間という有効期限があるので、その間に乗り換えを完了させましょう。もし期限が過ぎてしまっても、また再発行することができます。
電話番号ごと新しくする人、データ専用で使用したい人の場合は、MNP手続きは必要ありません。
格安SIMをiPhoneにセット・基本設定
SIMカードが無事届いたら、iPhoneにSIMカードを挿入します。
APN設定
格安SIMをiPhoneに挿入できたら、使用できる状態にするために「APN設定」を行う必要があります。
「APN設定」とは、アクセスポイント名のことで、インターネットの接続先の名前のことを言います。大手キャリアの場合は購入時に店舗で行ってもらえていた設定ですが、格安SIMの場合には自分で設定することになります。
「APN設定」は、各MVNOが用意している「プロファイル」というファイルをダウンロード・インストールすることで行うことができます。この点もSIMカードが届く時に説明が同封されているので、その手順どおりに進めれば大丈夫です。
「APN設定」の設定には、WiFi環境が必要ですのでご注意ください。
また、MVNOによっては、MNP手続きをSIMカード受け取り後数日で自動で行ってくれるものもあります。そうでない場合でも、電話をすることで簡単に電話番号を移行することができます。
まとめ
初めて格安SIMを使用する際には、MNPの手続きやSIMの入れ替えなどを難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。ただ、購入時の格安SIMの中にも設定ガイドの用紙が入っているので、そのとおりに設定を進めれば大丈夫です。
また、わからない場合にも、各MVNOでお問い合わせ窓口が用意されているので安心して購入しましょう。 これを機に、安くiPhoneを使うことができる格安SIMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。