最近では、格安SIMを契約している人が増えていますが、その中でもプリペイドSIMというものがあるのはご存知でしょうか?プリペイドSIMは、通常の格安SIMとは使い始めや料金などが異なりますが、使い方や目的によっては非常に便利なものです。
今回は、プリペイドSIMのメリット・デメリットや、どんな場合におすすめなのかを含めて解説していきます。
◆目次
プリペイドSIMとは?
プリペイドとは、日本語で「前払いの・前納の」といった意味があります。
プリペイドSIMは、利用可能な期間とデータ量が決まっているものが一般的で、それを前払いで購入し、気軽に使用できます。
月額プランの通常の格安SIMとは違って、契約ではないため本人確認や個人情報の入力などの面倒な手続きが必要ありません。また、現金で購入が可能なのでクレジットカードがなくても購入できる点も通常の格安SIMより手軽です。
購入できる場所も身近にあり、ネットだけでなくコンビニやイオンなどのスーパー、家電量販店の店頭でも販売されています。また、空港でも購入することができ、プリペイドSIMの自動販売機が導入されているところもあります。
購入後も、面倒な手続きは必要なく、購入したプリペイドSIMに記載されたとおりに設定をするだけですぐに使い始めることができます。通常の格安SIMでは、契約した月には手数料など後日まとめて請求されるということがありますが、プリペイドSIMは、購入時に支払いは完了しているので後から支払いに困るということもありません。
購入時には、SIMのサイズ間違いには注意が必要です。
SIMのサイズは、小さい順から、「nanoSIM(ナノシム)」「MicroSIM(マイクロシム)」「標準SIM」の3種類あります。
このサイズは機種によって異なるので、使用したい機種のSIMサイズを購入前に確認しておきましょう。
プリペイドSIMのメリット・デメリット
プリペイドSIMは手軽で便利ですで、メリットしかないと思われますが、デメリットもあります。まずはプリペイドSIMのメリットとデメリットの両方を理解してから購入を検討してみましょう。
プリペイドSIMのメリット
- 通常の格安SIMと違って書類審査がなく、本人確認書類の提出などが必要ない。購入後に開通手続きを行い、すぐに使い始めることができる。
- 通常の格安SIMと同様に、ドコモ回線を使うタイプ、au回線を使うタイプ、ソフトバンク回線を使うタイプに分かれていて、通信エリアに限定はなく日本全国で使用できる。
- 格安SIMの契約では、通常事務手数料が発生するが、プリペイド型の格安SIMカードは事務手数料が必要ない。
- 前払い制なので使用期間や使用可能な容量を使い終わったら終わりで、解約手続きが不要。プリペイドSIMは、使用できる容量や使用できる期間が決まっているので、使い捨て感覚で使用できる。
- プリペイドタイプにはデータ通信のみで、携帯電話番号が使えるものがない。(電話番号を使えるようにするには本人確認が義務付けられているため。)携帯電話番号によるSMSの利用もできない。
- プリペイド型格安SIMの場合は、料金設定が高め。短期間に手軽に使いたいという場合以外は通常の格安SIMを契約をした方がいい。
このように、プリペイドSIMには手軽に利用できるメリットがあります。
プリペイドSIMのデメリット
通常の格安SIMと違い、プリペイドSIMでは通話はできません。また、面倒な手続きがいらない分料金も割高となります。
おすすめのプリペイドSIMを販売している格安SIM
プリペイド型SIMを販売している格安SIM会社は10社以上あり、通常の格安SIMと同様でドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線を使うので全国どこでも使えるエリアは同じです。使用するエリアによってキャリア回線のスピードは違ってくるので、使用するエリアで購入するSIMを選ぶのもいいかもしれません。
楽天モバイル
楽天モバイルのプリペイドSIMは2種類のタイプがあり、契約手続き不要で購入後すぐにAPN設定だけで使用することができます。
30日 1GBタイプ(2,980円 税別)
データ容量1GBで30日間使用できます。
データ容量が不足したらリチャージ追加で使用可能
90日 2GBタイプ(3,980円 税別)
データ容量2GBで90日間使用できます。
データ容量が不足したらリチャージ追加で使用可能
U-mobile(ユーモバイル)
U-mobile(ユーモバイル)のプリペイドSIMは2種類のタイプがあり、契約手続き不要で購入後すぐにAPN設定だけで使用することができます。
U-NEXTストアや全国の空港に設置されているU-mobile 自動販売機でも購入することができます。
7日 220MB/日
データ容量が1日最大220MBで7日間使用できます。
データ容量が不足したらリチャージ追加は利用できず、一日220MBを超えた場合は200Kbpsに制限され、速度制限は翌日に解除されます。
15日 220MB/日
データ容量が1日最大220MBで15日間使用できます。
データ容量が不足したらリチャージ追加は利用できず、一日220MBを超えた場合は200Kbpsに制限され、速度制限は翌日に解除されます。
mineo(マイネオ)
mineo(マイネオ)プリペイドSIMはドコモ回線タイプとau回線タイプから選ぶことができ、mineoプリペイドパックを購入後、開通手続きの電話一本で簡単に利用開始できます。
最大2カ月 1GBタイプ(3,700円 税別)
データ容量1GBで最大で60日間使用できます。
データ容量が不足したらリチャージ追加は利用できませんが、SIMカードをそのまま通常SIM(シングルタイプ)に変更することができます。契約事務手数料(3,000円)が無料で残ったデータ容量を引き継げるの便利です。
プリペイドSIMはどんな場合にオススメ?
面倒な書類審査がなく、すぐに使い始められるプリペイドSIMですが、どんな時やどんな人オススメなのでしょうか?
1.クレジットカードを持っていない人
通常の格安SIMのほとんどは、クレジットカードがないと契約できません。その点、プリペイドSIMはクレジットカードがなくても利用できます。
2.日本を訪れる外国人旅行客
日本に滞在する期間が短い外国人旅行客には、面倒な手続きがいらずに一度買えば一定期間・一定量使えるプリペイドSIMは便利で使いやすいです。
3.通常の格安SIMを使う前に使い心地を試してみたい人
格安SIMに興味はあるが、通信速度などがなんとなく不安、などと感じている方は、使い心地をプリペイドSIMで試してみるのもオススメです。通常の格安SIMと使っている回線は同じなので、試しに使ってみて使用感を確認しましょう。
4.海外在住で日本に一時帰国している方
日本を訪れる旅行客と同様に、日本滞在の期間だけ手軽に使用できるプリペイドSIMがあれば快適に過ごすことができます。
5.スマホの2台持ちを検討している方
最近では、仕事とプライベートでスマホを使い分けている方も多くいます。
手元に使っていないスマホ本体があれば、プリペイドSIMを購入し2台持ちを試すことができます。そのまま2台持ちしたい場合は、通常の格安SIMを契約してもいいでしょう。
6.家族へのプレゼント
スマホを使ってみたいという高齢のご家族や小・中学生のお子さんに、プリペイドSIMをお試しとしてプレゼントするのもいいですね。
このように、通常の格安SIMより割高ではあるものの、使用期間や使用目的が明確に決まっている場合には、面倒な手続きがいらないプリペイドSIMがオススメです。 また、プリペイドSIMでも、定量のデータ量を使い切ったあとにリチャージができるものもあるので、様々な使い方ができます。
まとめ
通常の格安SIMでも、大手キャリアほどではないですが、一定期間内の解約では違約金の支払いがある場合が多いですので、その点、プリペイドSIMでは面倒な手続きやクレジットカードも必要ありません。気軽に試してみたい、期間や目的がはっきりしている方にはぴったりです。
特に、通常の格安SIMの契約を検討している方は、気になる会社のプリペイドSIMを購入してもるのもいいですね。
SIMの入れ替えなど難しいと感じる方もいらっしゃると思いますが、各社とも設定や使い方をHPや説明書に記載しているので安心して購入できます。
プリペイドSIMも様々なものが販売されているので、使用期間、データ量、希望の予算などをもとに比較検討して購入しましょう。