ヤマダ電機とU-NEXTが共同運営するNTTドコモ回線の格安SIMサービス「ヤマダニューモバイル」の特徴・料金プラン・おすすめポイントや注意点・評判などを徹底解説していきます。YAMADA SIMからのフルリニューアルで料金プランやサービスの見直しで生まれ変わったヤマダ電機の格安SIM。謎のスマホであるYAMADAオリジナル端末の「EveryPhone」や「ヤマダポイント」が利用できるなど注目ポイントは多数あります。
◆目次
ヤマダニューモバイルとは
「ヤマダニューモバイル」とは、家電量販店大手のヤマダ電機と動画配信や光回線事業のU-NEXTの合弁会社であるY.U-mobile株式会社(ワイユーモバイル)が運営するNTTドコモ回線を利用した格安SIM(MVNO)サービスです。以前まであったヤマダ電機のSIMサービス「YAMADA SIM powered by U-mobile」が「ヤマダニューモバイル」としてフルリニューアルで生まれ変わったようです。リニューアルの発表時はドコモ回線のDコース以外にソフトバンク回線のSコースも開始予定とアナウンスしていましたが、いまだにソフトバンク回線プランはありません。
U-NEXTは独自ブランドとして「U-mobile(ユーモバイル)」を運営していますが、ヤマダニューモバイルでもU-mobileと同等の回線を利用したサービスになっています。
全国にある1,000店舗以上のヤマダ電機・グループ店が取扱店舗であることや、ヤマダポイントを貯めたり使うことができることがヤマダニューモバイルの大きな特徴です。また、ヤマダニューモバイルの格安スマホは、ヤマダ電機オリジナルのスマホ端末「EveryPhone」を販売しています。
ヤマダニューモバイルの店舗申込みは、ヤマダ電機(グループ店含む)の一部店舗でのみ即日開通と受け取り対応が可能で、それ以外の店舗ではエントリーパッケージの販売のみとなっています。WEB申込みの場合だと、SIMカードとスマホ端末の申込みは別々でスマホ端末は「ヤマダウェブコム」から購入します。
以前のYAMADA SIMでは「LTE使い放題」や「ダブルフィックス」というプランがありましたが、リニューアル後はデータ容量タイプを選ぶシンプルな定額制プランになりました。
SIMタイプはデータ専用SIM・データ+SMS機能付きSIM・通話機能付きSIMの3タイプで、データ容量プランはシンプル(常時200kbps)と3.3GB~30.3GBまでの6種類となっていて、SIMタイプとデータ容量プランを選ぶシンプルな料金プランです。
通話・SMSや10分かけ放題オプション、データ通信では容量追加チャージ・データシェア・データ繰り越しなど基本的な機能は備わっています。
ヤマダニューモバイルの料金プラン
ヤマダニューモバイルの料金プランは、SIMタイプ別に6つのデータ容量プランから選ぶシンプルで分かりやすい料金体系です。
SIMタイプはデータ専用・データ+SMS・通話機能付きの3タイプで、データ容量プランは常時200kbpsのシンプルプランと3.3GBプラン・5.3GBプラン・10.3GBプラン・20.3GBプラン・30.3GBプランの6種類から選ぶことができます。シンプルプランのみ常時低速モードで使い放題、その他のプランでは0.3GBのおまけ付きといった感じになっています。
このSIMタイプとデータ容量プランから選んだプランが「月額基本料金」となり、申込み初月(利用開始月)は無料で利用可能です。申込み時には初期費用として3,000円(登録事務手数料)と394円(SIM発行手数料)がかかります。
毎月の支払いは「月額基本料金」+「従量課金(通話・SMS料など)」+「オプション料」になります。
SIMタイプ
通話機能付きSIM
- 音声通話(SMS付き)とデータ通信がセットになったSIMタイプで電話・SMS・ネットが利用可能です。ナンバーポータビリティ(MNP)利用で現在の電話番号(090/080)をそのまま使うことができます。
- 月額1,250円~
- 最低利用期間:あり(12ヶ月間)
データ専用(SMSあり)SIM
- データ通信にSMS(ショートメッセージ)機能が付いたSIMタイプで、SMS・ネットが利用可能です。SMSが使えるのでアプリやゲームなどのSMS認証ができるようになります。また、アンテナピクト問題やセルスタンバイ問題が起きにくくなります。
- 月額645円~
- 最低利用期間:なし
データ専用SIM
- データ通信(パケット通信)のみが利用できるSIMタイプですが、SIMサイズ次第でタブレットやモバイルルーターでも利用可能。
- 月額525円~
- 最低利用期間:なし
料金プラン(ドコモ回線)
データ容量 | データ専用SIM | 音声通話SIM |
---|---|---|
シンプルプラン 常時200kbps |
525円 | 1,250円 |
3.3GBプラン 3.3GB/月 |
900円 | 1,600円 |
5.3GBプラン 5.3GB/月 |
1,450円 | 2,150円 |
10.3GBプラン 10.3GB/月 |
2,260円 | 2,960円 |
20.3GBプラン 20.3GB/月 |
4,050円 | 4,750円 |
30.3GBプラン 30.3GB/月 |
5,450円 | 6,150円 |
データ専用(SMSあり)SIMは月額+120円
現在は「データ半年・音声一年間割引キャンペーン」が実施中で以下の料金に割引になります。
※キャンペーンは2019年1月31日まで
通話・データのオプション
通話料
- 国内通話:20円/30秒
- デジタル通信:36円/30秒
U-mobile(株式会社U-NEXT)が提供する通話アプリ「U-CALL MAX」利用で10円/30秒の半額で音声通話を利用することができます(プレフィックス番号は「00328246」)。
U-CALL MAXはiOS/Androidのどちらの端末でも利用可能で「App Store」「Google Play」からダウンロードできます。
10分かけ放題オプション
- 10分かけ放題オプション:800円/月
月額800円で「10分かけ放題オプション」に加入すると10分以内の国内通話が誰に何回かけてもかけ放題で通話できます。必ず通話アプリ「U-CALL MAX」を利用して発信する必要があります。10分超過後は10円/30秒の通常の通話料になります。
10分かけ放題オプションの月額料金は2ヶ月遅れでのご請求となります。
通話オプション
- 割り込み電話着信:200円/月
- 留守番電話:300円/月
SMS送受信料
- 受信:無料
- 国内送信:3~30円/通
- 海外送信:50~500円/通(非課税)
- 海外で送信:100円/通(非課税)
データオプション
- データ容量追加チャージ
1回あたり900円/1GB - データシェア
1回線あたり:100円/月(税抜) - Y.U Wi-Fi powered by U-mobile:150円/月
その他のオプション
安心のサービス
- つながる端末保証 by Y.U-mobile:500円/月
- あんしん遠隔サポート:500円/月
- あんしんバックアップ by AOS Cloud:500円/月
- こども見守りセキュリティ by Filii:300円/月
- こどもあんしんブロッカー by i-フィルター:300円/月
- マカフィー® モバイルセキュリティ:300円/月
ヤマダニューモバイルの新規契約・機種変更・解約
ヤマダニューモバイルの新規申込み
ヤマダニューモバイルの新規・他社乗り換え(MNP)の申込みは、ヤマダニューモバイル公式ページからのWeb申込みか、全国のヤマダ電機・グループ各店の即日開通・受取り可能店舗での店頭申込みが可能です。
当日中の開通と受取りで、ヤマダニューモバイルをすぐに利用したい場合は店舗での申込みのみで、Web申込みの場合はSIMカード(端末含む)の到着まで3日から1週間ほどかかります。店舗申込みで対応可能なSIMタイプは「音声機能付きSIM」のみです。
ヤマダニューモバイルでは申込み初月(利用開始月)の基本料金は無料です(通話料やオプション料は発生します)。利用開始日は、WEB申込みの場合はSIMカード出荷日の2日後、店舗申込みの場合は開通日になります。
※MNP転入(通話機能付きSIM)での申込みの場合はMNP転入手続きが完了した日。
初期費用
- 登録事務手数料:3,000円(税抜)
※エントリーパッケージ利用の場合は無し - SIM発行手数料:394円(税抜)
申込みに必要なもの
ヤマダニューモバイルの申込みには以下が必要となります。
- 本人確認書類
- クレジットカード
支払い方法はクレジットカードのみでデビットカードが不可 - メールアドレス
- MNP予約番号
※MNP利用の方のみ
ヤマダニューモバイルのエントリーパッケージ
ヤマダニューモバイルの機種変更・プラン変更
SIMカードのサイズ変更・再発行
- SIMカード再発行手数料:3,000円(税抜)
紛失、盗難、破損など - SIMカードサイズ変更手数料:3,000円(税抜)
ヤマダニューモバイルの解約
ヤマダ ニューモバイルの解約受付はカスタマーセンターへの電話連絡のみとなっています。
【カスタマーセンター】0570-550-708(11:00~19:00)
解約手数料/最低利用期間
- 音声機能付きSIM:9,800円/12ヶ月
利用開始月から12ヶ月以内に解約した場合は解約事務手数料として9,800円がかかります。MNP転出を利用しての解約の場合はMNP予約番号発行手数料として3,000円がかかります(番号ごと)。 - データSIM:なし
すべてのプランで解約後の翌月15日までSIMカードを返却しないとSIMカード1枚ごとにSIMカード損害金として2,000円かかります。
ヤマダニューモバイルの販売店舗
ヤマダニューモバイルでは、全国各地のヤマダ電機(LABI・テックランド・家電住まいる館)とグループ各店(ベスト電器・マツヤデンキ・TSUKUMO)が「ヤマダニューモバイル取扱店舗」になっています。さらに、一部店舗では新規・他社乗り換え(MNP)申込みの即日開通・即日受け取りが可能な店舗になっています。即日受付は「音声通話SIM」のみ対応可能となっています。
また一部店舗では「プリペイドSIM」も取扱っています。
新規お申込み(来店時)には「本人確認書類」「本人名義クレジットカード」「メールアドレス」が必要になります。他社乗り換え(MNP転入)の場合はMNP予約番号(事前にキャリアでの手続きをして「MNP予約番号(有効期限が12日以上)」)が必要になります。
おすすめポイント
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利用料金の1%をヤマダポイントとして還元!
ヤマダニューモバイルにしかない魅力的なサービスは、なんといっても、ヤマダポイントとの連携。マイページにて設定をしておくことで毎月の利用料金の1%がヤマダポイントとしうて還元されます。貯まったポイントは1ポイント=1円として、ヤマダウェブコムやヤマダ電機の店舗でのショッピングに使えるのですが、ヤマダニューモバイルの月額料金を支払うことも可能なのです。
ヤマダ電機やヤマダウェブコムで、家電などの大きな買い物ををすると、ヤマダポイントが一気に貯まります。すぐに使う予定がない場合は、月額料金として利用することで効率良く活用できるので、とても便利なサービスといえます。
※ポイントの利用には、ケイタイde安心会員であることが必要です。
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初月無料で、使えるデータ量がちょっぴり多い!
ヤマダニューモバイルでは、データ・音声通話のいずれの契約であっても、利用開始月の月額基本料が無料になる嬉しいサービスを行っています。
また料金プランのデータ容量にも特徴があり、ほとんどのMVNOはGB単位でのデータ量の料金プランになっているのに対して、料金プランのデータ量の端数が3.3GB~30.3GBというように、0.GB(300MB)づつ多い設定になっているので、他社と比較して同程度のデータ量のプランが同じくらいの料金だった場合は、年間で考えると30GB以上多くなるのでお得です。
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即日受取店舗だと事務手数料が無料に!
即日受取り可能店舗で、音声通話SIMの契約をすると、事務手数料3,000円が無料となります。
取扱店舗での店頭契約であれば、格安SIMの契約がはじめての方でも安心ですし、自分にあった料金プランの相談や不明な点も確認しながら進められ、さらに当日から使えるということでメリットがいっぱい。お近くに対応店がある方は店舗での契約をおすすめします。
即日受取対応店舗は、全国のヤマダ電機の中でも、550店舗以上で対応しており、該当店舗はヤマダニューモバイルの公式サイトで確認ができます。
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月額150円で全国各地のWi-Fiスポットが利用できる!
月額150円の「Y.U Wi-Fi powered by U-mobile」に加入すると、全国の駅やカフェ、ホテルなどにあるアクセスポイントおよそ82,000以上の公衆無線Wi-Fiスポットを利用することができます。
注意点
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問合せがメールか有料のナビダイヤルのみ
ヤマダニューモバイルを選ぶ上で大きなデメリットとなるのが、問合せ窓口となるのが、メールか有料のナビダイヤルしかない点です。
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マイページでプラン変更ができない
ヤマダニューモバイルには契約者用のマイページがあり、契約情報や請求情報のほか、通信量の確認や、繰越データシェアの設定、データ容量の追加、解約などの手続きができるのですが、プラン変更については有料のナビダイヤルでしか対応していないため、とても不便ですし、契約を考える上ではかなりのマイナスポイントとなります。
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解約後にSIMカードを返却しないと損害金が発生
サービス解約後は翌月の15日までにSIMカードを返却しないとSIMカード損害金として、SIMカード1枚ごとに2,000円が発生します。返却するのを忘れていると強制的にクレジットカードから損害金2,000円が請求されるので注意しましょう。クレジット明細で気づいた時はもう手遅れです。
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オリジナル端末「Every Phone」はお得なのか不明
ヤマダニューモバイルのオリジナルSIMフリースマホの「Every Phone」は利用者が少ないのか評価や評判がイマイチわからないのでお得なのか不明です。
まとめ
これといった特徴がないヤマダニューモバイルですが、ヤマダポイントを1ポイント=1円として料金の支払いに使える点を有効活用すれば、月々のスマホ代をお得に利用することができるかもしれません。基本的なサービスはすべて揃っている格安SIMですし、ヤマダ電機が販売している格安SIMということで安心感もあります。まずはヤマダ電機の店舗でチェックしてみるのがいいかもしれません。
また、グループシェア機能を使うことでデータ容量を有効活用することができます。