ドコモ回線利用の格安SIMサービス(MVNO)で「かけ放題(10分・トップ3・ダブル)」や「050 plus」など通話料金や「低速モード」で高評価を得ている「ONEモバイルONE」について料金プラン、販売店舗、キャンペーン情報などのおすすめポイントや評判・レビューなどを徹底解説していきます。また格安スマホとのセット販売である「らくらくセット」を利用することでお得な割引価格で格安スマホを購入することができます。
◆目次
OCN モバイル ONEとは
「OCNモバイルONE」とはNTTの子会社であるNTTコミュニケーションズ(NTTコム)が運営するdocomo回線の格安スマホ・格安SIMサービス(MVNO)です。2018年8月で5周年記念でキャンペーンが実施中です。
OCNモバイルONEの特徴は光プロバイダ・IP電話の最大手NTTコミュニケーションズ運営なので「かけ放題」や「050 plus」のIP電話など通話料金のオプションが豊富なので、電話を多く利用したい人にとってはおすすめの格安SIMと言えます。
また、データ通信容量を使い切ってしまった後の「低速モード」でも200kbpsの通信速度があることやバースト転送機能でWEBサイトの読み込み時にストレスを感じることがありません。その他、「データの繰り越し」「データ容量シェア」などMVNOでは当たり前の機能ももちろんあります。大手キャリアやMVNOでは最低利用期間が2年や自動更新ありが一般的になっていますが、OCNモバイルONEの最低利用期間は「6カ月(音声対応SIMカードのみ)」で自動更新もないので安心です。
OCN モバイル ONEの料金プラン
OCNモバイルONEの料金プランは非常にシンプルで、SIMタイプ(音声対応・SMS対応・データ専用)を通常コースであるデータ容量(3GB~30GB)から選ぶことになります。通常コースは月単位ですが、日割コース(110MB/日・170MB/日)や通信速度が最大500kbpsの低速大容量コース(15GB/月)から選ぶこともできます。
NTTコミュニケーションズの「OCN 光」をご利用の方なら基本使用料が毎月200円割引になる「OCN光モバイル割」が適用されます。OCN光モバイル割は、家族を含む最大5契約(同一のご住所でご契約)まで適用できます。
コース | 音声対応 SIM |
データ専用 SIM |
---|---|---|
3GB/月 | 1,800円 | 1,100円 |
6GB/月 | 2,150円 | 1,450円 |
10GB/月 | 3,000円 | 2,300円 |
20GB/月 | 4,850円 | 4,150円 |
30GB/月 | 6,750円 | 6,050円 |
日単位コース/低速大容量コース
コース | 音声対応 SIM |
データ専用 SIM |
---|---|---|
110MB/日 | 1,600円 | 900円 |
170MB/日 | 2,080円 | 1,380円 |
500kbps (15GB/月) |
2,500円 | 1,800円 |
※「SMS(ショートメール)対応SIM」はデータ専用SIMに+120円/月
コースの目安
- 3GB/月ネットはメールやニュース、LINEなどが中心で動画などはほとんど見ない方向け
- 6GB/月動画や音楽も時々利用する方におすすめ
- 10GB/月動画や音楽を中心にインターネットの利用が多い方向け
- 20GB/月ネットで動画や音楽をかなり多く視聴される方におすすめ
- 30GB/月とにかく容量を気にせずインターネットを楽しみたい方、家族での容量シェアを考えている方におすすめ
- 110MB/日1日あたりのインターネット通信容量が110MBまで(月換算で約3.3GB)
- 170MB/日1日あたりのインターネット通信容量が170MBまで(月換算で約5.1GB)
- 500kbpsコースインターネットの最大通信速度が500kbps(上限15GB/月)
音声対応SIM
音声対応SIMカードは、通話(SMS対応)とデータ通信(パケット通信)がセットになったSIMカードで「MNP」利用で現在の電話番号をそのまま使うことができます。基本使用料はデータ通信専用SIMと700円しか違わないので、音声対応SIMがおすすめと言えます。音声対応SIM通話料金は国内通話30秒20円ですが、「OCNでんわアプリ」利用で10秒20円で通話することができます。また、「OCNでんわアプリ」を利用した通話で、別途で3つの「かけ放題(10分・トップ3・ダブル)」オプションが用意されています。
「OCNでんわ」かけ放題オプション
10分 かけ放題 |
トップ3 かけ放題 |
かけ放題 ダブル |
|
---|---|---|---|
基本 料金 |
850円/月 | 850円/月 | 1,300円/月 |
対象の通話 国内通話 |
10分以内の通話 | 上位3番号への通話 ※上記3番号を自動判定 |
10分以内の通話 + 10分超過分の 上位3番号への通話 |
ご利用 方法 |
「OCNでんわアプリ」から発信する 先頭に「0035-44」をつけて発信 |
データ通信(パケット)
余ったデータ通信容量(パケット)は翌月に繰り越すことができます(有効期限は翌月末まで)。
※日割コースの場合は翌日まで。500kbpsコースは繰り越しサービスは無し。
データ通信容量を使い切ってしまった場合や専用アプリから設定できる節約モードONの状態の「低速モード」でも200kbpsの通信速度で利用することができます。OCNモバイルONEの専用アプリでは「節約モードON/OFFの設定」やデータ利用量、残りのデータ通信容量をチェックすることができます。
データ通信容量を使い切ってしまった場合は容量追加オプション(540円/0.5GB・有効期限3ヶ月)でデータ通信容量を追加することができます。お申し込みはマイページまたは専用アプリから可能でリアルタイムでデータが反映されます。
※日割コースの場合は容量追加オプション(540円/使い放題・当日限り)になります。
データ通信容量(パケット)を最大5枚のSIMカードでシェアすることができる「容量シェア」サービスがあります。
MUSICカウントフリー
2018年8月から対象の音楽配信サービスのデータ通信がかからず楽しむことができる「MUSICカウントフリー」が無料で利用できます。
対象サービスは「Amazon Music」「AWA」「dヒッツ」「Google Play Music」「Spotify」「ひかりTVミュージック」「レコチョクBest」で、音楽配信(音楽ストリーミング)の通信のみカウントフリーになります。「MUSICカウントフリー」を利用するにはマイページが申込みが必要です。
その他のカウントフリー(050 plusやOCNモバイルONE専用アプリ)については申し込み不要で自動でカウントフリーになります。
OCN モバイル ONEの契約方法(新規・機種変更・解約)
OCN モバイル ONEの新規申込み
OCNモバイルONEの新規契約・他社乗り換え(MNP)の申込みはWEBからのオンライン申込みと、店舗窓口での申込みができます。
店舗窓口での申込みは全国のゲオ(ゲオモバイル)やヨドバシカメラ・ビックカメラ・コジマのSIMカウンターが「OCN モバイル ONE取扱店・販売店」になっています。店頭窓口では、新規契約・他社乗り換え(MNP)の申込み(SIMカードの即日受け渡し)やエントリーパッケージの販売が可能です。
オンライン申込みは、OCNモバイルONEの公式サイトからお申込みが可能で「スマホ端末とのセット契約」と「SIMのみの契約」の両方から選べ、エントリーパッケージを購入してからの申込みも可能です。
OCNモバイルONEでは新規申込み後、月額利用料が発生するのは2カ月目以降からになるので、月の初めに申込みを行う事で無料の利用期間を最大限に使うことができます。
初期費用
すべてのプランで初期費用として以下の2つがかかります。
- 初期手数料…3,000円
※エントリーパッケージ利用で無料 - SIMカード発行手数料…394円
OCN モバイル ONEの機種変更・プラン変更
OCNモバイルONEでは毎月1回までは無料でコース変更ができます。コース変更はマイページから毎月1回・月末までに行うことができて、翌月から変更したコースが適用されることになります。
変更手数料
SIMカードの変更・追加には以下の手数料がかかります。
- 音声対応通話SIM…3,000円
データ通信専用SIM…1,800円 - SIMカード手配料…394円
OCN モバイル ONEの解約
音声対応SIMカードをご利用の場合のみ6カ月目の最低利用期間があります。最低利用期間中に解約すると「解約違約金」として8,000円がかかってしまいます。
※音声対応SIMからデータ専用SIM(SMS対応SIM)への変更でも解約違約金がかかります。
また、MNP転出での解約の場合は「MNP転出手数料」として3,000円が別途でかかります。
OCN モバイル ONEの販売店舗
2018年8月現在でOCN モバイル ONEが新規申込み(MNP含む)できる実店舗は全国で約205件あります。OCNモバイルONEには公式ショップはありませんが、全国のゲオ(ゲオモバイル)やヨドバシカメラ・ビックカメラ・コジマのSIMカウンターがOCN モバイル ONEの取扱店・販売店となっています。
OCNモバイルONE取扱店では新規契約と他社乗り換え(MNP)の申込みができます。SIMカードは当日の受け渡しが可能で、新規申込みと同時にオプションサービスである「容量シェア」でSIMカードを最大5枚まで追加することもできます。プラン変更やSIMカードの変更・追加、そしてOCNモバイルONEの解約の申込みはできません。
新規・他社乗り換え(MNP)の申込みには身分証明書(本人確認書類)、本人名義のクレジットカード(店頭でのお申込みはクレジットカードのみ対応)、他社から乗り換え(MNP転入)の場合は、事前にキャリアでの手続きをして「MNP予約番号(有効期限が12日以上)」が必要になります。
※OCNモバイルONEでは「口座振替」の支払い方法に対応していますが、口座振替での申込みは別途で口座振替用の申込みが必要になります。SIMカードのみ当日の受け渡しですが、OCN会員証(会員ID)は後日の郵送となります。
OCN モバイル ONEのスマホ端末
OCNモバイルONEのiPhone
OCNモバイルONEからは「iPhone」の取扱いがありません。
OCNモバイルONEでiPhoneを利用するには、キャリア購入のiPhoneをSIMロック解除で使うか、SIMフリー版・もしくは海外版iPhoneを購入する必要があります。
NTTドコモ版、SIMフリー版の以下の端末は動作確認済み端末なので、SIMロック解除不要で利用することができます(nanoSIM)
- iPhoneSE/5s/5c
- iPhone6s/iPhone6s Plus
- iPhone7/iPhone7 Plus
- iPhone8/iPhone8 Plus
- iPhoneX
また、au・ソフトバンク版のiPhone7・iPhone6s・iPhoneSEもSIMロック解除済みで利用することができる動作確認済み端末になっています。
OCNモバイルONEの格安スマホ
- SHARPAQUOS sense plus SH-M07
- HUAWEIP20 lite
- ASUSZenFone 5
- HUAWEInova lite 2
OCN モバイル ONEのメリット・デメリット
OCN モバイル ONEのおすすめポイント
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低速時もバースト転送機能で快適に使える!
契約したデータ容量を使い切ってしまうことや、低速モードをオンにすると通信速度が最大200Kbpsに制限されます。最大200Kbpsでもメールの送受信やテキストサイトの閲覧程度は可能ですが、それ以上サイズのデータを読み込もうとするとかなり時間がかかってしまいます。
しかし、OCN モバイル ONEにはバースト転送機能が付いているので低速時にもある一定の通信量までは高速通信を利用することができます。バースト転送機能というのは低速時でも最初の数秒だけ高速通信が使えるという機能なのですが、OCN モバイル ONEではどのプランでも搭載されている機能なので誰でも無料で使えます。低速時には自動的にバースト転送機能がオンになるので面倒な設定も必要なく、低速時でもある程度は快適にネットを使えるのもOCN モバイル ONEの特徴です。
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日単位コースが設定されている!
データ通信量のプランというのは月単位で設定されているのが一般的ですが、OCN モバイル ONEは1日あたりのデータ通信量が決められている日単位コースを選べるのが特徴の一つです。
月単位のコースではデータ通信量を使い切ってしまうと月が変わるまで速度制限がかかってしまいますが、日単位コースなら速度制限がかかってしまっても次の日には解除されます。また、OCN モバイル ONEの日単位コースは1ヶ月トータルで使えるデータ通信量が月単位コースと比べてお得に設定されていますので、同じ料金でより多くのデータ通信を利用することができます。
OCN モバイル ONEでは1日110MBのコースと170MBのコースがありますが、1日100MBもあれば充分に外でネットを快適に使える水準なのでおすすめのコースです。
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OCN光モバイル割でお得に!
OCN モバイル ONEのおすすめポイントの一つに、プロバイダとセット契約にすることでOCN モバイル ONEの利用料金が毎月200円割り引きされるというものがあります。OCNといえばもともとプロバイダ会社として有名ですが、そのOCNが運営している格安SIMがOCN モバイルONEです。
格安SIMの料金自体は標準的な水準なのですが、プロバイダのOCN光と組み合わせることで毎月200円が割り引かれ、格安SIM会社の中でも特にお得な部類に入ることになります。また、OCN光モバイル割は同一の世帯で最大5契約まで割り引きの対象になるため、家族でまとめてOCN モバイル ONEに乗り換えることでスマホの利用料金をかなり安くすることができます。
OCN モバイル ONEがおすすめの人
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低容量のプランでも快適にネットを使いたい方!
キャリアから格安SIMに乗り換えて、月々の通信料金を出来るだけ抑えたい方は低容量のプランを選びがちです。この場合、毎月のデータ消費量が容量内に収まれば良いのですが、もし使い切ってしまうと最大200Kbpsの低速回線に切り替わってしまいます。
しかし、OCN モバイル ONEにはバースト転送機能があるので低速回線でも最初の数秒は高速回線を利用することができます。ストリーミングの動画や音楽を視聴するのは難しいですが、画像が数枚含まれるウェブページぐらいならバースト転送機能で快適に見れるので、低速回線に切り替わっても安心です。
低容量のプランでも快適にネットを使いたい方にはOCN モバイル ONEはおすすめです。
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特定の相手とだけ長時間電話をする方!
一般的な格安SIM(MVNO)にも「かけ放題オプション」はありますが、国内通話が10分かけ放題などで、無制限の通話かけ放題サービスがあまりありません。
一方で、OCNでんわの「トップ3かけ放題」オプションは、通信料金上位3名に限りますが、実質通話し放題となります。家族や恋人等、一定の相手とよく電話をする方にはうってつけのサービスです。毎月の国内通話料上位3番号の通話料が自動的に0円になるので、設定する手間も省くことができます。さらに「国内通話が10分かけ放題」と「トップ3かけ放題」が使える「かけ放題ダブル」でさらにお得に利用することができます。